千葉県鋸南町

 かごの子犬.jpg仕事も休みで天気も良く、家内の体調も良さそうだったので、突然思い立って3日の月曜日、房総半島に出かけた。2011年の震災の時は仙台まで出かけ、石巻から女川までの海岸線を見て回った。地震と津波の惨状を実際に目と写真に焼き付けることと、わずかながらも被災地に貢献したいとの思いもあった。
 今回の目的地は昨年の台風で甚大な被害を受けた千葉県鋸南町である。久しぶりに立ち寄った「海ほたる」は、平日とはいえ閑散としていた。新型ウイルスのため、中国をはじめとした観光客が激減したためだろう。東京湾アクアラインも、災害復旧のためなのかあちこちで工事が行われていた館山自動車道も、渋滞は一切無しで鋸南町に着いてしまった。

 館山自動車道から一般道に入ると、景色は一変した。この時刻には天気が変わり、空の青が灰色になりかけていたが、道路沿いには青が至るところで目立つようになってきた。その正体は屋根や窓に張り付けられているビニールシートだった。ほぼ崩壊してビニールシートを張るまでもなくなった残骸とも言える建物もあちらこちらで散見された。台風から数ヶ月がたってマスコミの関心も薄れ、テレビの放映もされなくなった今もこの状況は変わりなかった。
 残念ながら、「道の駅鋸南」は閉鎖されていた。隣接する菱川師宣記念館も、台風の影響なのかどうかは分からないけれども数ヶ月間休館するとの知らせが掲示されていた。ただ、漁協直営の食堂は、屋根をテントで覆いながらも営業されていて、昼飯にありつけた。「ばんや」という名だったと思うが、注文した海鮮料理は絶品だった。
 鋸南町にあるもうひとつの道の駅「保田(ほた)小学校」は営業されていて、そこで新鮮な野菜や地酒(これがうまかった!)、おみやげの菓子類などを買い込み、我が家としては久々に散財した。この道の駅は、その名の通り廃校を利用したもののようで、土産品にもオリジナルのものが多かった。そのひとつ、コップ大ほどの小さなバケツにスナック菓子を入れたものがあった。その名も「廊下に立っていなさい!」。そういえば、悪ガキだった私はよく廊下に立たされたりバツ当番をおおせつかったりしたものだ。もちろん、悪マゴにと1個購入した。
 気を悪くされないかと、災害についておそるおそる声をかけたところ、食堂でも道の駅でも、皆さんとても細かく当時の状況を説明して下さり、しかもその話しぶりはすこぶる明るかった。復旧にかける地元の人びとの心意気を強く感じた。

 帰りは金谷からフェリーで久里浜まで。「ダイヤモンド・プリンセス」には及ばないが、ちょっとした船旅も味わった。
 わずか8時間程度の日帰り旅行だったが、久々にさわやかな気分を味わい、鋸南町から明日につながる意欲をいただくことが出来た。

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