ちょっと気になることが

画像 ご恩塾の立ち上げからここまでは生徒も少しずつ増え、皆楽しく勉強できて成績も上がり、まさしく順風満帆であると思っていたのだが、ここのところ立て続けに気になることが起こっている。

 それは、頻発する生徒の無断欠席である。入塾時のただひとつの約束ごとは「無断で遅刻、欠席はしない」である。それが今、ほころびが広がるように破られてきたのだ。
 これまでに既に何度か生徒にすっぽかされたことがある。他に生徒が参加している場合はまだよいが、一人の生徒のために教室にやってきて、結局授業が流れてしまったこともある。当方としてはすごすごと家に帰るしかない。
 夜の時間帯に子どもたちが集まる塾の世界では、どの塾の先生も無断欠席の生徒がいれば気になるものである。もちろん私もその一人で、特に女の子の場合は、昨今のいろいろな事件をつい思い起こし不安に駆られてしまう。約束の時間をあきらかに超過したときには家庭に電話をかけ、問い合わせるようにしているのだが、ここにご恩塾生特有の壁があるのに気づかされるのである。

 ご恩塾生の多くは片親の家庭である。親は仕事に出かけているので、なかなか家庭とは連絡がとりにくい。固定電話がない家庭もあり、携帯電話を持たない小学生も多いので、連絡のとりようがないのである。結局は、欠席した本人からの連絡を待つ以外に方法がない。今までの経験では、体調を崩して誰もいない家庭でそのまま寝込んでしまい、塾へも連絡を取れなかった例が多い。小学生の場合、連絡しようにも近くに公衆電話がなく、親の帰りを待つしかなかった場合もあった。
 子どもたちからすれば、塾に行きたいけれども行けない、そのことを連絡しようにもできない。こんな歯がゆさがあるだろうことは、大いに推察できる。学校から帰って、誰の看病もなく一人で寝込み、親の帰りを待つ子どもの心境を推し量ると、後日その子を叱ることもはばかられる。しかし、やはり叱ることも愛情のかけ方のひとつだと思う。ひとつは、どんなに心配していたかを知らせるために、もう一つは、厳しいけれども約束は守らなければならないことを理解させるためにである。

 生徒にとって無断欠席をした次の授業日に参加することは辛いことだろうとは思う。そんな子には何事もなかったように迎え入れるようにしている。

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