高すぎないか私立高校受験料

画像 私立高校入試にはいくつかの受験パターンがある。大別すると、専願受験と併願受験ということになる。専願受験とは、その私立高校が第一志望であり、合格したら優先的にその高校に入学することを約束した受験方式である。これは問題ない。やっかいなのは併願受験である。

 併願受験とは、主に公立高校と二股かけた受験で、公立高校が合格しなかった場合には、志願した私立高校に必ず入学することを確約した受験方式である。ここで問題になるのが入学手続金の納入期限とその額である。これまでは公立高校合格発表まえに結果が出ている私立高校の多くで、入学手続金全額またはその一部を支払わなければ合格が取り消されていたため、受験生の親は仕方なく入学する可能性が極めて少ない併願校に数万円~数十万円の金額を支払わねばならなかった。当時でも公立高校合格発表まで全額延納を認める私学は存在したものの、それはごく少数であった。このことは世間から多くの批判をあび、今では神奈川県の私学のおおむね8割は、全額延納を認めている。
 このことに加えて、給付形奨学金や高等学校就学支援制度の普及があり、経済的負担が逓減してきたことは受験生とその家庭にとっては歓迎すべきことである。残るは受験料である。
 私立高校の受験料は異常に高すぎる。家計の苦しい受験生にとって、入学手続金の延納があったとしても、高額の受験料を知って受験そのものをあきらめてしまう場合もあるだろう。私の調べたところ、2019年度神奈川県私学の受験料は2万円から2万5千円の範囲に集中していた。ちなみに公立高校は2200円である。なんと、公立の10倍もの受験料がかかるのである。
 最近の公立高校入試では、受験生が希望すれば得点を開示してもらえる。私立ではそれすらない。「合格」か「不合格」、まれに「補欠」の通知がなされるのみである。入試科目は、公立が5科目、多くの私立は3科目だから私立の受験料は公立の5分の3であってもよい計算になる。
 模擬テストの受験料は3500円程度である。しかも答案は採点の上、数多くの資料を添えて返却してくれる。この金額でも模擬テスト業者は潤っているはずである。そうでなければ、こんな仕事をするはずがない。まして私立は受験料収入以外に様々な収入ルートを持っている。県からの補助も受けている。
 少子化の時代、私学はいつまでも「入れてやる」的な殿様商売を続けていられるはずがない。自分の学校を選んでくれた受験生に感謝の気持ちを持つくらいの謙虚さがあってもよいのではないか。貧しい受験生を門前払いするような高額な受験料設定を見直し、教育の機会均等を率先して行い、無料か、せめて公立並みの受験料にすれば、優秀な受験生も集まると思うのだが、いかがなものか。

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