濃厚接触者

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 新聞の見出しでこの言葉を見てびっくりした。いったいどんな人間なのだろうと瞬間、卑猥な連想を起こした。たとえば、「私は彼女と濃厚接触者だ」などといえば、どのような濃厚な接触をしたのかと勘ぐってしまう。

 実は「濃厚接触者」とは、「外国からの帰りの飛行機内で、新型インフルエンザを持ち帰った人と偶然近い座席に座っていた人」という意味らしい。この人たちこそ、いい迷惑である。自分は何の悪いこともしていないのに、犯罪者扱いされ、せっかく日本に帰ってきても、飛行場近くのホテルに何日間か監禁される事になるらしい。このような被害者に、いかにも悪いことをしたようなイメージを与える造語を貼り付けるお役所の神経が分からない。
 「後期高齢者」という造語は、さんざん世間の非難を浴びたが、「濃厚接触者」に対する非難の声は聞いたことがない。新聞でも何のためらいもなく使用しているようだ。
 そもそも、なぜこうした数文字の漢字で表す必要があるのだろうか。「後期高齢者」ならば、「75歳以上の男女」といった方が、誤解も非難もなく、素直に理解されるように思われる。
 昨日(5月16日)の朝日新聞「天声人語」に、若者の略語使用を諫める記事が載っていた。「濃厚接触者」や「後期高齢者」も似たようなものである。新聞社も、安易にお役所作成の造語を取り入れるべきではない。

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