公立中学はどこへ行く

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 神奈川県では今年、中学受験者数が過去最高になったそうだ。その最大の原因は、公立中高一貫校の登場である。今年開校した公立中高一貫校2校の受験者数が3625人にも達したそうである。この人数が、私学も含めた中学受験者数を押し上げた。

 
 私学では日大藤沢中が今年から募集を開始した。定員は80名で、これに公立中高一貫校2校の定員320名を加えると、神奈川県では少なくとも400名の募集増となる。しかしながら、受験者数は400名を大きく上まわって増加したから、競争率も押し上がったことになる。
 それにしても、単純に計算して、地元の公立中学以外の中学に進む小学6年生が確実に400名増加したことは間違いのないことである。つまり、地元の公立中学への進学者が400名減少したことになり、これは10教室以上の教室数の減少である。
 神奈川県内の多くの公立中学では、4月の入学者数は減少するだろう。このことに付随する問題は、たとえば教師があまったり、部活動が入部者数の減少で機能できなくなったりと、多方面に及ぶことになるだろう。
 これらの現象の中で、私が最も危惧するのは、生徒の質の問題である。私学へ進学する多くの生徒は、一般的に学力が高い。小学校では成績上位者であった者が私学へ流れる。公立中高一貫校には、リーダー性があり、自己をしっかりと表現できる生徒が合格しているはずである。残された者が地元の公立中学に進む。
 私は、公立中学の生徒は、今までよりも更にはっきりと二極化すると思う。一方の極には、少数ながら真面目に人生を考え、公立高校の受験に前向きな生徒が集まる。他方の極には、言い方は悪いが、ふきだまりのような集団が出来上がるだろう。今でも「○○中学は荒れている」という話を良く耳にするが、残念ながら今後はますますそのような噂が飛び交うことになるだろう。公立中学の先生にはまことにお気の毒なことである。申し訳ないが、私は吹きだまり集団には何の興味もない。勉強したくなければしなくて良いし、中学を卒業したら、さっさと働きに出ればよい。
 公立中学で真面目に勉強を望む生徒にとっては大きなチャンスが待ち受けている。自分よりも勉強のできる人はいなくなった。リーダーもいなくなった。残るは、目立たないが真面目にこつこつ頑張る自分たちである。おまけに公立高校では進学重点校の設置や新設校の開校など、大きな改革がなされている。これからの3年間、真面目に頑張れば、そのような高校に入学できるチャンスが広がったのだ。
 皆が皆、勉強に前向きな生徒たちばかりではない集団で自分の意志を貫くことは大変かもしれない。しかし、公立中学に進学した以上、それを通すしかないのだ。そのような強い意志を持って3年間を過ごしてもらいたい。そして、そのような生徒が私の塾の門をたたいてくれることを願っている。

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