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zoom RSS 買え買え買え買え

<<   作成日時 : 2015/11/02 00:26   >>

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 民放のテレビ番組を見ていると、コマーシャルのうるささにいささか幻惑する。大きいものは家や車から小さいものはスナック菓子まで、とにかく、買え、買え、買え、である。

 
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テレビの中でイケメンや美少女がにっこり笑って「安い」「うまい」を連呼する。しかし、途方もない広告宣伝費を使った賞品が本当に「安い」のだろうか。「うまい」との味覚は人によって異なるはずで、万人が本当にそのように感じるのだろうか。
 「うまいから買え」「安いから買え」「便利だから買え」のコマーシャルは、タダで民放を見させていただいている視聴者としては黙って受け入れざるを得ないのだろうけれども、いささか考えさせられるところがある。
 特に違和感を覚えるのは、ニュースの合間のコマーシャルである。ニュースではシリア難民が行くあてもなく、食べるものもない状態で、さまよっている場面が映し出される。国内でも、生活に窮した子どもたちの惨状が映し出される。その次の瞬間のコマーシャルで突然ボリュームが上がり、「うまいぞ安いぞ買え買え食え食え」の連呼である。この、あまりにも激しい世の中の現実と商業主義とのギャップに嫌悪感すら感じる人も多くいるのではないだろうか。
 日本をはじめとする先進諸国は、貧しい発展途上国の犠牲の上で繁栄を築いてきた。日本の若者が「安い」ユニクロを着られるのも、「うまい」チョコレートを食べられるのも、発展途上国の人々の血のにじむ労働力の上になり立ってのことである。かつての日本にもそのような時代があった。女工哀史の明治期である。しかし、現代の商業主義はこの時代とはいささか様相が異なっている。女工哀史の時代、彼女たちの労働は国益につながっていた。しかし、発展途上国の労働者は、先進国のろくでもない人間のために働いている。
 こんな時代は、もう終焉に向かっているのではないだろうか。発展途上国はやがて先進諸国の為に働くことを放棄するだろう。そのとき、経済の根本である生産を忘れ、コマーシャリズムにどっぷりつかった日本はどこに行くのだろうか。

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