義和団の乱

画像 札幌に住む友人のブログに、松岡圭祐著『黄砂の籠城』が紹介されていた。彼が「おもしろいからおすすめ!」と書いているのだから間違いあるまいと、早速本屋さんに行った。

 それほど大きくない本屋さんにも目指す書籍は並んでおり、しかも松岡圭祐のコーナーには驚くほどたくさんの著書が並んでいた。お恥ずかしいことに、私は松岡圭祐の名前すら聞いたことはない。松岡圭祐とは国際連盟を脱退したときのあの人物のことか、と思ったほどである。しかしながらよく考えてみると、時代が違う。もっとよく考えてみると、それは松岡洋右のことであり、おそらく何の関係もないことにようやく気づいた次第である。つまり、私にとって作家松岡圭祐氏の著作を読むのは、初めてなのである。

 時は20世紀初頭、舞台は北京。眠れる獅子と恐れられていた中国が日清戦争で敗れたことから、欧米列強及び日本が中国進出に乗り出した。これに対して、中国の農民が「扶清滅洋」をスローガンに立ち上がる。義和団の乱である。20万人の義和団が北京におかれた外国人居留区を取り囲む。居留民と軍隊は籠城して義和団と戦う。その中でサスペンスあり、日本軍兵士の武勇伝ありのストーリーである。
 上下2巻の文庫本を2日で読み終えた。さらに姉妹本の『黄砂の進撃』も読んだ。友人が勧めるだけあって、確かにおもしろかった。

 義和団は、もともとは羲和拳教と呼ばれる宗教団体で、欧米がもたらしたキリスト教に対して立ち上がった団体らしい。ほぼ同じ時期、朝鮮では東学という宗教団体が起こった。東学とは、西学(キリスト教)に対すると言う意味で、やがて東学党の乱を引き起こす。
 義和団も東学党も、いずれもアンチキリスト教であることが共通しており、東学党の乱(甲午農民戦争)は日清戦争の、義和団の乱(北清事変)は日露戦争のきっかけとなった大事件である。そして、いずれも国家によって鎮圧された。今からわずか100年と少し前の出来事である。
 第二次世界大戦後に起こった中東戦争から現在に至るまで、中東では紛争が絶えない。考えようによっては、中東での紛争はキリスト教とイスラム教との宗教戦争とも言えるであろう。宗教が絡んだ戦争は世界史上数え切れないほど起こっている。どんな宗教であれ宗教とは本来、人の幸せのために考え出されたもののはずで、戦争とはその対極にあるべきだろう。無宗教人である私には、宗教の意義がどこにあるのか、さっぱり分からない。

 義和団の乱から大きくそれた、わけの分からない文章になってしまった。わけの分からないことばかり書いてきた私の2018年最後のブログにはふさわしいかもしれない。

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