師走の思い出

画像 去年の後半から前の教室の移転騒動、移転後の教室運営、そのあとのこと等で色々と悩み、考えることが多くて、本当に年を越せられるのかと思っていた。そして、年を超せたら越せたで次なる大きな課題が立て続けにのしかかり、いったい師走の私はどうなっているんだろうと思っていた。

 それでも時はいつものように進み、とうとう師走を迎えることになった。思えば私にとってこの1年間はとてもとても長い1年間だった。去年のことを記憶から呼び戻すことができないくらい遠い遠い昔のように思われる。
 おかしなもので、塾を始めた40年前ころの師走のことは鮮明に記憶に残っている。冬期講習の準備だけでも大変だった上に、教室発行の新聞作成のために自宅で明け方までガリきりをしていたものだ。今どきガリきりといっても覚えている人は少ないだろう。鉄板(これをガリ版という)の上にロウで塗り込まれた原紙を置き、そこに鉄筆で文字を書き込むのである。出来上がったものを謄写版でザラ紙に1枚1枚印刷する。
 こう説明しても何のことやらよく理解できない人も多いだろう。そこで若い人に紹介すべくインターネットで「ガリきり」を検索したところ、「生姜の切り方」が出てきた。ああ、昭和も遠くなりにけりである。このブログもそうだが、キーボードに文字を打ち込むと、それが漢字に変換され、すぐにきれいな活字で印刷されるし、その上ボタンひとつでパッと多くの人に読まれるようになる時代とは隔絶の感がある。わずか40年の間である。

 そんなこんなで、これまでのおよそ40年間はクリスマスも年末も正月もない生活だった。もちろん、毎年受験生を抱えていたことも多忙の原因のひとつであった。
 今年は師走に入ったとはいえ、穏やかな気持ちでいることができている。春先にはこんな私を想像することはまったくできなかった。私が抜けた後、残ったメンバーで頑張っているSHOSHINスタッフには申し訳ないが、本当に久しぶりに世間並みの師走を過ごせそうである。

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