小学6年の国語~『君たちはどう生きるか』

 鹿4頭.jpg現在、ご恩塾小学部には6年生2名が在籍するのみである。この2名は、小学4年から通っている生徒たちで、それ以降小学生の入塾は全くなく、今やご恩塾小学部は絶滅危惧種である。
 この2名には2年間ずうっと本を読ませ、感想を書かせてきたことは、このブログでも何度か書いてきた。3月以来、休校や分散登校などで学校での授業が減り、5年生後期から6年生前期までの算数の理解がおろそかになってくることを考慮し、この期間は算数だけを指導してきたのだが、ようやく学校も落ち着いてきたようなので、ご恩塾でも国語の授業を再開することにした。

 私は、以前から子どもたちに『君たちはどう生きるか』(マガジンハウス)を読ませたいと考えていたのだが、小学生が読むには少し難しいので、出版社には申し訳ないけれども本書をデータ化し、漢字にはルビをつけて、小学生にも読みやすいようにした。そして、本文中に何カ所か設問を入れて問題集のようにして使えるものにした。
 設問の内容は、例えば「1.へんな経験」からは、現在の東京都とその周辺の県の昼夜間人口比を調べさせる。「3.ニュートンの林檎と粉ミルク」からは太陽系の惑星について調べさせる。「4.貧しき友」からは現在の県と昔の国名を調べさせる。「5.ナポレオンと4人の少年」では哲学について調べさせる。などで、教科を超えて調べたり、考えたりしてもらう内容にした。もちろん、感想も書かせるようにしている。
 この発想は、現神奈川県知事である黒岩祐治氏の著書『灘中 奇跡の国語教室~橋本式の超スロー・リーディング』(中公新書ラクレ)からいただいたものである。本書を読了以来、私は、故橋本武氏の指導方法こそ、真の国語教育だと感じてきた。そこで、僭越ながら私もこのような国語指導を心がけてみたいと思い、教材作成に取りかかったわけである。このことは、著作権を侵害する法令違反であることは重々承知しているが、わずか2名だけのために作ったものであり、しかもこれによって利益を得るものではないので、何とかお目こぼしいただけるものと、勝手ながら解釈している。
 授業は現在「4.貧しき友」を読み合わせ中である。全10タイトルのうち、8タイトルまでは教材作成を完了しているので、完成は間もなくである。ただし、各単元にある「おじさんの言葉」は教材には入れず、生徒たちにその部分を考えさせるようにした。
 2人の6年生には今後1年間かけてじっくりと『君たちはどう生きるか』を読み、調べ、考えて、人間としての正しい道を歩めるような中学生になってもらいたいと思っている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 1

面白い

この記事へのコメント