むずかしい問題

 といっても、数学の難問のことではない。当塾への入塾条件のことである。

 ご恩塾は、塾に行って勉強したいけれども、経済的な事情で塾に通うことが出来ない小・中学生のための塾である。
 長年にわたってこの地で塾を経営してきた私が、地域へのご恩返しというか、罪ほろぼしというか、とにかくそんな思いから始めた塾である。設立当初は「貧困家庭の子どものために」と単純に考えていたのだが、このところちょっとむずかしい問題に悩まされている。

 ある家庭で画像は、苦しい家計の中でも、子どもがどうしても塾へ行って勉強したいと言うので、個別指導塾へ入れた。「1教科なんぼ」で学費が決められるので、2教科分までしか申し込めない。そこで、3教科目はタダで教えてくれるご恩塾で、との問い合わせがあった。
 もうひとつは、両親もそろっていて子どもの数も少ない。傍目からは、塾へ行かせられないほど困っているようには見受けられない。それでも何か特別な事情があるかもしれない家庭である。
 そもそも、子どもを塾へ行かせている家庭であれば、どこの家庭でも多かれ少なかれ学費の負担感はあるはずで、出来ることなら塾の費用は無いに越したことはない。その上、最近の塾には、おもて向きの費用とは別に、なんだかんだとお金を請求するところもあるとか。何ヶ月分も学費の前払いをするため、やめるにやめられない塾もある。

 このように考えると、ほとんどの家庭にとって、ご恩塾のようにタダで教えてくれる塾はありがたい存在にちがいない。
 しかし、受け入れ側としてはそう簡単に受け入れてばかりもいられない。どこかで「しきり」を定めなければ、いずれパンクしてしまいかねない。
 そうは言っても、入塾を希望する生徒さんの一生懸命な顔を見てしまうと、お人好しの私はついつい「どうぞ」と言ってしまう。
 今のところまだ多少の余裕はあるので大きな問題にはなっていないが、いずれ現実的に悩ましい問題になってくるかもしれない。

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