私の職業は?

画像 来年度から神奈川県では公立高校入学願書の性別欄を廃止することになったそうだ。共学校なのだから当然のことと思う。

 先日、ちょっとしたことで病院に行ってきた。初診のため問診票が渡され、そこには氏名や生年月日などのほかに、性別を書き込む欄があった。入学願書と違い病院なのだから、これは仕方の無いことである。もうひとつ、聞かれて当然なことに職業を記入する欄があった。職業病というものもあるのだから、記入は致し方のないことではある。
 記入することに何のとまどいもないが、ここでふと考え込んでしまった。職業とは「日常従事する業務。生計を立てるための仕事。生業。なりわい。」と広辞苑に書いてある。とすれば、職業とはお金を稼ぐ仕事でなくてはならない。現在の私はお金を稼ぐ仕事はしていない。「無職」と書いてもいっこうにかまわないが、それにしては今の仕事にかなりの時間とエネルギーを費やしている。温泉でお年寄りから声をかけられることがある。いろいろ話しているうちに、先方の道楽の話に入り、「ところであなたは現役ですか?」と聞かれる。何が現役なのか、よく分からないので、いい加減に「エエ」と答えるようにしている。
 迷ったあげく、病院の問診票には「ボランティアとして、教師」と書いておいた。国語のテストの採点としては、完全にアウトである。
 ところで、ボランティアという言葉、最近こそ良く耳にするが、市民権を得たのは阪神淡路大震災以降のことではないだろうか。私のような時代遅れの人間でも、なんとなくボランティアの意味は理解できるが、どうもそのホンワカと風呂敷で包み込んだような雰囲気が水族館のサメを見ているようで気にいらない。まともな日本語はないものだろうかと思い、「ボランティア」を調べてみた。その意味は「志願者、篤志奉仕家」とあった。受験や軍隊ではないのだから、志願者はないだろう。といって、平成も終わろうとしている時代にシュバイツアーやノーベルが突然黄泉の国から蘇ってきたような篤志奉仕家では、気味悪がられるだけである。病院の問診票職業欄に「篤志奉仕家」などと書けば、外科から精神科に回されるかもしれない。

 最近「ここはどこ? 私はだれ?」的な人は結構増えているのではないだろうか。どうやら私もそのお仲間入りである。別に答えられなくたってどうってことはない。「俺は俺だ、文句あっか?」で生きていこう。
 ついでにもうひとつ。先の問診票で、お酒を飲む人にその種類(ビール、日本酒など)と量(1日何合)を問う欄があった。「色々、日によって」と書いておいた。

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