将来の夢

画像 「貧しさという逆境に耐え、高々とした将来の夢を持って限りなく前へ進む、これからは、そんな子どもたちを育てていきたい」このような理念をもってご恩塾を始めたいきさつについては、このブログでも書いてきた。しかし、最近この思いを見直さなければならないのではと思うようになった。

 ご恩塾に入塾を希望する生徒とは必ず面接をしている。そのときに、私が学年を問わず必ず聞くことは、「将来何になりたいのか」である。言うまでもなくこの質問は、その子が将来の夢を持っているか、そしてその夢に向かって頑張る気持ちがあるかを確認するためである。
 しかしながら、開塾以来この質問にまともに答えてくれた生徒はごくわずかで、しかもその答えの多くはケーキ屋さんだとかサッカー選手といったような、単なる子どものあこがれにすぎないものであり、ほとんどの生徒は「決まっていない」あるいは「考えたこともない」という答えだった。
 では、どうしてご恩塾で勉強したいと思ったのかを問うと、「とにかく、勉強をなんとかしなければ」、「このままではまずいと思うようになった」といった、焦りにも似た返事が返ってくる。入塾した生徒の中には、何らかの理由で学校に行きにくくなり、そのために勉強が遅れてきた子や、小さい兄弟が多く経済的にも家庭内でも勉強できる環境にない子などがいる。
 要するに、この子たちには将来の夢を持てるだけの余裕がなく、とにかく今の状態からなんとか脱却したい、そして少しでも勉強できる環境に身を置きたい、そんな気持ちが心の奥底にあることに、遅ればせながら気づき始めた。
 今にして思えば、貧しいけれども将来の夢を持つ優秀な子どもを私は空想の中で追い求めていたにすぎないのではないか、それは子どもたちが置かれている現実の厳しさを知らない私の手前勝手な理想にすぎなかったのではないだろうかと、自分の考え方の未熟さを反省している。
 確かに、私にとって望ましい生徒さんたちもいる。一方で厳しい家庭環境のもと、学校に行けない、勉強できる環境にない、いじめられているなどの問題を抱えている生徒さんたちもいる。そんな生徒さんたちの受け皿としてのご恩塾でもあるべきだと思うようになった。そして最終的には全てのご恩塾生が将来の夢を持ち、頑張って勉強できる環境をつくっていきたい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

面白い
ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック