ノン・プレッシャー、ノン・ストレス

画像 学校の先生のように、生活指導や部活の顧問等で、学習指導以外に時間や労力を割くことはない。サラリーマンや役人のように、常に上司の目をうかがい、同僚にもそこそこ気を遣うこともない。商店街のおかみさんのように、客に愛想よくこびを売ることもない。
 他業種の方から見れば、塾の教師とは、植木等の歌のように気楽な稼業と見えるかも知れない。

 しかし、長いこと塾教師を続けてきた私の経験から言わせていただければ、毎年毎年、ものすごいプレッシャーを感じてきた。それは、お預かりしている生徒さん一人ひとりの成績を向上させ、受験期には誰ひとりとして不合格の憂き目を味あわせてはいけない使命によるものである。だから、ひとりでも退塾者が出たときは、責任を果たし得なかったことにとても落ち込む。ひとりでも受験に失敗すれば、その受験生の一生に対して責任を負わなければいけないと思い込むほどに落ち込んでしまう。

 もう一つ、塾教師にとって大きなプレッシャーとなるのは、カリキュラムの消化義務である。何らかの事情で授業時間が減ったとしても、あるいは生徒の理解が十分ではないと感じたとしても、次の授業では新しい単元に入らなければならない。そうしなければ、次の授業が更に遅れることになり、テスト範囲も終われないことになってしまう。

 ストレスなんて言葉は昔は聞いたことがなかった。いったい、いつから使われ出したのだろう。今では、病気の原因を何もかもストレスにしてしまう藪医者も現れる始末だ。
 40年前には、ストレスという言葉は使われていなかったにせよ、今にして思えば、確かにそのようなものは私の中に存在した。塾の教師を続けていた間、ずうっとプレッシャーによるストレスを感じ続けて来たのだろう。体のあちこちを悪くしたのも、これが原因の一つなのかも知れない。

 進学塾教師としての現役を引退し、ご恩塾を始めてすぐに感じたのは、プレッシャーもストレスもほとんど感じることなく、自分の思うように授業を構成できる気楽さである。小学生には、分かる喜びを感じさせ、楽しく勉強ができること、中学生には目先の成績にはこだわらず、のびのびと勉強できることを心がけていきたい。どこからも圧力はない。誰からも文句は言われない。そんな気楽さは私の健康にもすこぶるよい。
 今まではプレッシャーとストレスで、薄くなった髪の毛は白くなってしまったが、1年後は、ふさふさの真っ黒な髪の毛とは言わないまでも、せめて植木等並みの頭髪に復活しているかも知れない・・・が、それは無理か!

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