受験の収穫は人生観

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 朝日新聞(2010年2月19日)に非常に興味のあるアンケート結果が紹介されていた。

 「受験勉強に意味があった?」との問いに2366人の回答者中2102人が「意味があった」と答えている。これは回答者の89%、およそ9割になる。さらに、「小中学校の成績と人生は?」の問いには、回答者2942人中81%が「少しは関係ある(1649人)」「非常に関係ある(728人)」と答えている。「全く関係ない(394人)」は、わずか13%である。
このアンケート結果は何を意味しているか。私は、それは受験勉強を通して「苦難を乗り切ること」「我慢すること」「励まし合うこと」など、様々な人生経験を積み重ねることによって、人生観が形成されるということだと思う。

 戦前も、戦中も、そして終戦直後も、日本人は食べることや着るものに苦労してきた。この時代のことが書かれた本を読むと、まともにものを食べられない時代であったことがよく理解できる。子どもにとっても、生きることそのものが苦労の連続だったことだろう。

 今はどうだろう。よほどの例外を除けば餓死する人はいない。ツギの当たった洋服を着ている人も滅多にいないし、裸足で歩く人も見かけない。
 ホームレス、失業、自殺、格差等、今の世の中にもいろいろ問題があることは十分承知しているが、なんだかんだ言っても昔と比べれば世の中は豊かになっているし、社会保障制度も充実してきた。
 物質的に恵まれた現代において、子どもたちが苦労を経験できる最も良い機会は受験勉強である。だから、将来の人間形成のためにも、子どもには受験勉強を経験させるべきと考える。
 ところが近年、少子化の影響もあり、ろくに受験勉強をしなくても高校や大学に入学できるような制度が出来上がっている。だから、子どもは勉強もせず、携帯やゲームで遊びほうけている。今の子どもの親も、高度経済成長期に育ち、苦労もそれほど知らないので、子どもを甘やかしっぱなしにしている。だから、まともな考えも出来ないくせに「他人を見下す若者たち」が増加するのである。

 今の時代こそ、受験勉強によって人生の厳しさを教え、子どもたちの人格形成を推し進めるべきである。朝日新聞のアンケート結果はそのことを物語っている。その意味でも、高校入試や大学入試の推薦制度など、安易な入試制度は廃止すべきだと考える。

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