本当に仕事はないのか

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 世界的な不況の波をもろにかぶり、国内の大手メーカーは大きな打撃を受けているという。その結果、大量のリストラが行われ、特に派遣社員が寒空に放り出されて、働く場所も住むところもないと騒がれている。

 しかしながら、派遣社員は会社との数年間の契約で雇用されているのだから、契約期間が切れて再契約されないのであれば、それは仕方のないことである。契約期間をまだ残して、会社の一方的な方針での解雇であれば、それは大変気の毒なことだと思うし、会社側の配慮が足りないと言わざるを得ないことである。

 いったい、「ハケン」などという言葉はいつから生まれたのだろう。一見、聞こえはいい言葉だが、それは昔ながらの言葉で言えば「日雇い」と変わらない。若者はなぜそんな「ハケン」の道を選んだのだろう。
 日本人の中には昔から「お上意識」とでも言うべき観念が存在していると思う。「寄らば大樹の陰」で、大企業や公企業に雇われれば安泰であり、生活は保障されるとの他力本願的な意識がどこかにあるのではなかろうか。だから、「期間従業員」であれ、「派遣労働」であれ、行きつくところが大企業や公企業であれば安心との心理が働くのではないだろうか。
 それがこのザマである。大企業や公企業ならば安心だと思って派遣された結果、その大企業、公企業が赤字決算に陥り、会社の経営そのものも危うくなった。そのあげくが、リストラである。
 しかしながら、その責任のすべてを大企業なり公企業に向けるべきなのだろうか。

 翻って、中小企業の現場である。日曜日ごとに発行される求人のチラシには、中小企業の求人があふれている。どの中小企業も、人手不足で苦労しているのである。
 かく言う私の会社でも、人手不足は慢性的である。ほとんど恒久的に人材募集をしているが、応募はさっぱりである。私は30年以上にわたり塾を経営しているが、人手不足を感じなかった時は一度もない。いつも、どんな時でも人手不足である。
 介護の仕事をするインドネシアの女性たちが来日したと最近のニュースで報道していた。私がよく行く八ヶ岳では、中国の若者が日本の農業に従事している。話によると、日本のヤワな若者には、この過酷な労働には、とても耐えられないのだそうである。
 全く日本という国はおかしな国である。中小企業、介護、農業や漁業など、その気になれば、働く場所はいくらでもあるのに、名の通った会社でなければ応募をしない。挙げ句の果ては、いい若い者がネットカフェ住民や生活保護受給者である。
 働く場が見つからず、苦労されている方々も確かに存在するとは思う。しかし、特に若者の失業者は、本当に働く気があるのだろうか、本当に働く場がないのだろうかと思ってしまう。

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この記事へのコメント

仕事は幾らでもあるでしょうね。
2011年01月19日 12:56
仕事は幾らでもあるでしょうね。
しかし何の才能も無い一般人が大学を出たぐらいで仕事をえり好みするから内定率が低いのでしょう。

大卒でも跳び込み営業や新聞配達やらタクシーの運転手、皿洗いなど仕事は幾らでもありますよね。

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