老人と子供のポルカによせて

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 カーラジオから、亡くなった左卜全さんと子供たちが歌う「老人と子供のポルカ」が流れてきた。1970年の流行ソングだそうである。まるで音痴の左卜全さんと、きれいなハーモニーの子供たちの歌声は、奇妙にミックスしていた。
 
 「ズビズバー パパパヤ」で始まり、最後は「オー神様、神様、助けてパパヤ」で終わる奇妙な歌は、結構若い人たちも知っているのではあるまいか。
 歌詞の一番は「やめてけれゲバゲバ」である。「ゲバ」とは「ゲバルト」の略で、武力闘争といった意味がある。当時は学生運動真っ盛りであった。革マルだとか全共闘と言ったグループが角棒を持って大学を占拠し、今にして思えば、まるでわけのわからない理屈で暴れ回っていた。無力な老人と子供はどうすることもできず、神様に「タスケテケレー」と言うしかなかったのである。
 二番は「やめてけれジコジコ」である。1970年と言えば、高度経済成長がピークにさしかかった時期である。カー、クーラー、カラーテレビが3Cともてはやされた。急激に車が増え、交通事故も激増した。当時の人たちは「どうして、どうして、ジコジコパパヤー」と感じずにはいられなかったのであろう。
 三番は「やめてけれストスト」である。「スト」は「ストライキ」のことである。今の子供たちの多くは「ストライキ」の意味も知らない。ピッチャーがど真ん中に投げる玉のことぐらいしか思いつかないようだ。最近は滅多に見られなくなったが、当時は国鉄や私鉄の労働組合がストをしては電車が止まった。老人や子供たちにはどうしようもないことである。

 「ゲバ」、「ジコ」、「スト」のなかで、36年後の今でも「やめてけれ」と言いたいのは「ジコ」のみである。その「ジコ」も、交通事故もさることながら、最近は航空機による事故や列車事故など、スケールが大きくなってきた。もし、この歌を2006年バージョンに替えるとしても、二番の「やめてけれジコジコ」は、不幸にしてそのまま生かせそうである。
 「ゲバ」と「スト」は幸い終焉に向かった。しかし、これよりももっと手強い事件が36年後の今、発生している。さしずめ「ゲバ」に変わって「テロ」、「スト」に変わって「ラチ」となるであろうか。
 1970年=昭和45年、世の中はまだまだ混沌としていた。日本人同士がいがみ合っていた。それでも、老人と子供のコミカルな歌で吹き飛ばすことが出来た。今、ゲバに変わってテロが、ストに変わってラチが人々を不安の渦中に巻き込んでいる。本当に平和で幸せな時代になっているのだろうか。9.11テロ5周年の行事をテレビで見つつ、こう感じた。

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この記事へのコメント

ルビルビルビルビルバー!
2007年04月03日 16:18
kaiser chiefs - ruby
を聴いてズビズバーを思い出しました。

♪ズビズビズビズバー!

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