男の顔

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マンション偽装問題で、今までは世間の多くの人が全く知らなかったいろいろな人物がテレビを通じて登場している。そのすべての人たちが、様々な人生経験を積んだ立派な経歴の持ち主であり、年齢的にも善悪の判断は十分に出来るはずの人たちである。
 この人たちを見ていて、人間には様々な顔があるものだと今更ながら感じた。何かにおびえてそわそわしているような顔、言葉巧みに人をだますのが上手だと思われそうな顔、また、参考人質疑で自分の手柄ばかりを強調し、それ以外には何の取り柄もなさそうな国会議員の顔もあった。
 年金偽装問題で野党からたたかれている社会保険庁長官は小泉首相が抜擢した方だと聞いているが、国会答弁をテレビで見ていると、有能な男の顔にはどうしても見えない。最近物議を醸している日銀の総裁の顔には、どこかずるがしこさが見えてくる。
 さまざまな事件で国会やマスコミに引っ張り出された人たちに対して、良いイメージを持たないために、嫌な顔として私の目に映るのかもしれない。また、世間から批判を受ける立場として登場するため、この人たちの中にどこか受け身的な気持ちが沸き、それが顔に出ることもあるだろう。それにしても、人間は五十年も生きていれば、その顔にも何かしら生きてきた証しが反映されるものではないだろうか。人をだまして生きてきた人間はずるがしこい顔つきになるし、真面目にこつこつ生きてきた人間は、一目見てそのような人物だと判断できるものである。だから、男は自分の顔に責任を持つべきである。
 このように思い、しげしげと自分の顔を鏡で見た。どうひいき目に見てもイケメンとはほど遠い顔である。これでも若い頃は「いい男」と言われたこともあったのだが。しかし、五十才を超えた男の顔はカッコイイかどうかで判断されるものではないと思うのは、やっぱり負け惜しみか。
 授業中、目がかゆくなって一瞬眼鏡を外した。この顔を見た女子中学生たちから、すかさず「何かヘン!」とのコメントがあった。自分の顔が生徒たちからどのように見えるのか関心があったところなので、どんな顔かを聞いてみたところ、返事は「オッサンの顔!」だそうである。そうか、やっぱり俺はただのオッサンだ、と思い、少しホッとした。

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